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カヌーを導く星々


皆さま、アロハ!

変わりなく健やかにお過ごしでしょうか。


昨日の夕方は、zoomである映を作った撮影クルーの方々、そしてそれを支える方々と一緒に映画を観ていました。

映画は、ハワイ諸島のうちの1つ、カホオラヴェ島を守るための活動を行なっていた(PKO:Protect Kahoʻolawe ʻOhana)のジョージ・ヘルムさんに捧げるショートフィルムでした。


このPKOとジョージ・ヘルムさんのことは別途書きたいと思いますが…ひとつ書いておくと、ハワイ・ミュージック好きの方だったらご存知かもしれないミュージシャン、ライアテア・ヘルムさんはジョージさんの姪にあたります。


とにかく、そのズームの中にもしかしたら、今日急に亡くなったチャド・カレパ・バイバイアンさんもいらしたのではないか、と書いている方がいらしたので、ご縁を感じてこの投稿を記しています。


チャド・カレパ・バイバイアン、ホクレア号初期のクルーメンバー、65歳で亡くなる

ハワイニュースナウより


ホクレア号は、ご存知オアフ島のポリネシアン航海カヌーで、ハワイ文化のルネッサンスが盛んであった、1970年後期に建設され、古代ハワイの人々が星や潮の流れなどの自然を読んで何千マイルもの大海を自由に行き来していたということを実践して証明した、ハワイ文化復活の象徴です。


この伝統航海術をハワイにもう一度伝え直したのが、サタワル島のパパ・マウと呼ばれている、故マウ・ピアイルグ氏ですが、彼からPWO(マスター航海士としての認証)を受けた、最初の5人の中に、キャプテン・ナイノア・トンプソンと共に、今日亡くなったアンクル・カレパもいらしたのです。



このパタゴニアの記事にもあるように、カヌーは島であり、島はカヌーである、というハワイのことわざがあります。

これは、島で起こることはカヌーでも起こる、カヌーに乗ることは島で生きることと同じ、という、カヌー・ピープル(航海にかかわる人たち)の間の人生訓になっています。


航海カヌーにかかわる人々、それはクルーたちだけではなくて陸で支える人たち全てを表すのですが、とても強い絆で結ばれています。

血筋や生まれに関係なく、一緒に作業をしていたら、それは命を預けて共に生きていることだから、オハナ(家族)なのだ、という考え方から来ています。


私なぞ、ほんの小さなお手伝いしかいつもできないけれど、そういうものに対しても、いつも心からの労いの言葉をかけてくださるのが、伝説のクルーと言われたホクレア航海士の方々でした。


アンクル・カレパが亡くなったことで、またハワイの貴重な星が空に召されました。

もっともっとお話を聞きたかった。

でも、きっと志がこれから先の世代に伝わっていることを、空の上から見守ってくださるはずです。


昨日、今日とハワイの歴史の中で非常に大切な方のソウルに触れた時間になりました。

Aloha nō, mahalo nui.


またホクレア号の本を読んで魂を喜ばせたいと思います。


それでは、皆さんも良い1日をお過ごしください。


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